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2022/08/03 第1回沖縄空手少年少女世界大会

こちらも振り返りの記事になるのですが、今年の8月に沖縄にて4年に一度の沖縄空手の世界大会が開催されました。今回から少年少女のカテゴリーも設定された第1回沖縄空手少年少女世界大会と2018年に第1回が開催された高校生以上の第2回沖縄空手世界大会がありました。

第1回沖縄空手少年少女世界大会の会場前です。

 

8/1に開会式が開かれ、約30の国と地域から約1,500人の空手愛好家が出場します。監督となる師範と選手は会場席で参加しました。映像や沖縄の伝統芸能でおもてなしがすごかったです。

 

その後、沖縄伝統空手道振興会加盟4団体(全沖縄空手道連盟沖縄空手・古武道連盟沖縄県空手道連合会沖縄県空手道連盟)による演武が披露され、観客席からしょうりん流(松林流、小林流、少林流他)、剛柔流、上地流、古武術の各流派の代表的な形の演武を拝見しました。

 

8/3に県立武道館にて首里手泊手の少年少女のすべてのカテゴリーで予選・本戦が行われました。小学1年生~中学3年生までの少年少女が集い、各々日頃鍛えた形を力を込めて演武していました。

 

地元が沖縄の門人親子が応援に駆けつけてくれました。帰省した忙しい時に会場まで脚を運んでくれたヒカルくん、お母さん、応援ありがとうございました。選手として参加した二人もなお一層頑張れました!

 

今回、第1回沖縄空手少年少女世界大会に参加したオウサクくん(小6)、ウブキくん(小4)、2人とも一所懸命稽古を積み、その成果を全て出し切り、全力で気のこもった素晴らしい演武ができました。その気迫や形の正確性が評価され、2人共に約半数に絞られる厳しい一次予選を通過しました。今回、大会に参加し、2人とも色々な思いや経験をしたことと思いますが、4年後に開催される世界大会にまた出る決意を持ち、稽古に励んでいこうとやる気を出しています。

 

最後に、松武会では基本的に、形・組手共に競技は行っておりません。精神性、術技面、肉体面どれも自分自身と向き合うべきものであり、他者と比較、競争の中で優劣を決するものではないからです。各々が修練を積み重ねてきた、その姿こそが何ものにも変え難い、唯一無二の最も尊いものなのです。そこに他者との勝敗は存在せず、スポーツではない、沖縄空手の武道としての目指す道が存在すると考えます。

 今回の大会への参加の意味は、この大会の基本方針と目的が明確に謳われており、大会を通して学ぶべき精神、術技、礼節そして人間性の向上にあります。

競技で勝つことを目指した場合、本来目指すべき、自己に打ち克ち、自己の人間性を向上させるという観点からはかけ離れ、修練自体も他者に勝つ為のものとなります。その基本的な捉え方を踏まえて、沖縄空手の意味と素晴らしさを知って頂ければと思います。