2022/08/01 沖縄空手顕彰碑巡り
松武会ブログを楽しみにしてくださっていた方々、ご無沙汰しておりました。
ブログを本格的に再開します!
今年の夏に第1回沖縄空手少年少女世界大会へ参加しにいきました。その際にいくつかの沖縄空手にゆかりのある場所へ訪問してきました。そのご紹介です。
【松林流開祖 長嶺将真先生 顕彰碑】
那覇市泊にある新屋敷公園へ2021年11月に建立された松林流開祖の長嶺将真先生の顕彰碑です。隣には、長嶺将真先生が指示した本部朝基先生の師である松茂良興作先生の顕彰碑があります。
■長嶺将真先生の言葉
『まだ足りぬ 鍛えこなして あの世まで』
本当に静かな公園の一角に2つの顕彰碑は並んで設置されていました。松茂良興作先生の顕彰碑には長嶺将真先生の名前が刻まれており、この顕彰碑を建立する際に助力したことがわかります。
【東恩納寛量先生・宮城長順先生の顕彰碑】
那覇市福州園向かいの松山公園内に設置されている那覇手中興の祖・東恩納寛量先生(1853-1917)と弟子で剛柔流の流祖である宮城長順先生(1888-1953)の顕彰碑です。
沖縄那覇市と福建福州市の姉妹都市提携で建立されました。この碑は建立にあたり、中国人民対外友好協会福建會会の多大なる賛助を得たことについて深くその敬意を表しています。
■東恩納寛量先生の言葉
『唐手ヲ修行スルモノハ社会ノ為ニナレ
唐手ハ術モ必要ナレド道モ必要デアル
即チ精神ガ最モ大切デアル』
■宮城長順先生の言葉
『剛柔流空手道ノ極意ハ型ノ中ニ在ルト知スベシ
剛柔流空手道ハ己ノ内ニ天地自然ノ調和ヲ表現スベキナリ
剛柔流空手道ハ徳ノ道ヲ追求スルモノナリ』
那覇市松山公園の駐車場から階段を上り、公園内の高台にあります。
【船越義珍先生の『空手に先手なし』モニュメント】
那覇市奥武山公園入口に2007年に建立された顕彰碑が2015年沖の宮入口に移転されて現在に至ります。大会会場の県立武道館がある公園内にあります。
空手に先手の書は、崎山嵩源老師によるものです。ちなみに、みなさんがご存じの鎌倉の円覚寺の選仏場の横にも船越義珍先生の『空手に先手なし』碑があり、その空手に先手の書は、円覚寺管長である朝比奈宗源老師の書によるものです。
■船越義珍先生の言葉
『空手に先手なし』
横には顕彰碑を建立にあたり助力いただいた方の名前が数多く列挙されています。その横にあった松涛二十訓についても興味深く、我々も心掛けないといけない教訓だと思います。
他にも拳聖と呼ばれる松村宗棍先生、糸洲安恒先生に縁のある史跡を巡りました。